セルフシンギュラリティとは?AIにあえて支配される選択
AIと聞いて何を思い浮かべるだろうか。
スマホ、アプリ、AIアシスタント…どこを見ても、気づけばそこにいるような存在。気づけば、ボクらの生活を支え、さらには生活を管理し、もしかするとそのうち生活を支配するかもしれない――そんな立ち位置にいる。
SFではよく、人類を超越したAIが支配する※「シンギュラリティ」後の世界が描かれる。そんな世界では、人々がAIからの支配を脱しようと必死にもがく姿が描かれるが、はたして現実はどうなるのか…。
※シンギュラリティ
特に人工知能やテクノロジーの分野で、技術の進化が急激に加速し、人類の生活や社会が劇的に変わるとされる未来の転換点を指します。技術的特異点とも呼ばれ、一般的にはAIが人間の知性を超え、人間の理解や管理が及ばない領域に至る瞬間を示します。シンギュラリティに達したAIは、自律的に自己改良を行い、限りなく高い知識と能力を持つことになるとされています。
シンギュラリティに対しては、驚異的な進歩がもたらす可能性への期待とともに、コントロール不能なリスクが増えるという懸念もあります。
シンギュラリティが実現すれば、医療やエネルギー、社会構造などあらゆる面での問題解決が加速する可能性がある一方で、失業や社会格差、AIによる人類支配などの課題も生じ得ます。そのため、倫理的・法的な枠組みや人間中心のAI設計の重要性が強調されています。
SF作品の中で描かれる「人類を超越したAIが支配する未来」。これを聞いて、大半の人は「ちょっとご遠慮願いたい」と思うのかもしれない。でも、でもだ。本当にそれって悪いことなのか?
「AIに支配されるなんて冗談じゃない」という声が聞こえてきそうな気もするが、ボクは、逆に「支配されてみるのも、悪くないんじゃない?」なんて考えたのだ。AIが自分の成長に一役買ってくれるなら、それってむしろ歓迎すべき支配じゃないかと。
セルフシンギュラリティ
そこで生まれたのが、ボクの造語「セルフシンギュラリティ」。単なる自己啓発じゃない、もちろん単なるAIの利用でもない。AIと共に成長し、進化するために、あえてその支配に身を委ねる。そう、「能動的に支配される」という選択肢。それがセルフシンギュラリティだ。
例えば、目標に向かって行動を習慣化する際、AIの助けを借りるとか。あるいは、日々の生活をAIに記録させて、自分の感情や行動を客観的に見つめ直すとか。AIが成長のパートナーになって、ボクらの変化を後押しする。ボクらは、AIが支配する世界の一部として、能動的に、意識的に進化していく。
AIの視点を借りて自分を見つめ直すと、今まで見えなかった自分の一面に気づくこともある。もしかしたら、そこにはまだ知らない自分自身が潜んでいるかもしれない。セルフシンギュラリティは、「自己を知るための手段」でもあり、「未知の自分を発見する道」でもある。
それだけじゃない。このアプローチは、AIと共存する未来を見据えたものでもある。AIの支配を怖がるのではなく、むしろ積極的に取り入れることで、自分をさらに豊かにしていくという意図だ。
今後の展開
そんなセルフシンギュラリティの可能性をもっと深掘りしていくために、これからボクの実践や考えを少しずつ紹介していこうと思っている。
例えば、AIを活用した習慣づくりや、自己分析のテクニック、毎日の生活を支えるツールなど…。読んでくれる人にとっても、新しいヒントや視点になればうれしい。
セルフシンギュラリティがどんな世界を切り開いていくのか、一緒に楽しんでもらえれば最高だ。